歯周病は歯を失う大きな原因のひとつ。歯周病菌が歯を支える歯ぐきなどの組織に感染して炎症を起こし、やがて歯を支える力がなくなっていきます。歯周病菌は食べかすなどの汚れを栄養源に、歯と歯ぐきの間に住みつきます。歯周病治療では、歯と歯ぐきの隙間である歯周ポケットなど日常の歯みがきではなかなか落としきれない汚れをしっかり取り去って除菌していきます。
口臭が気になったり、歯ぐきに腫れがあったり、歯みがきの時に出血するのは歯周病が進行しているサインであることが多いため、こうした症状に気付いたら早めに診察を受けられることをおすすめします。こういった症状は歯周病の治療で驚くほど軽減しますし、進行をこの段階で止めることができればいい状態を長くキープすることも難しくありません。
ただし歯周病は生活習慣病ですので、治療はとても大事ですが、その後の日常的な歯みがきなどのケアが悪化を防ぐためにとても重要なのです。
こころデンタルクリニックでは、無理に完全な治療やケアを行うのではなく、生活に支障のない程度に改善させ、その状態をキープすることを大切にしています。無理な治療やケアを患者さまに押し付けても続けることが難しければ逆効果になってしまいます。実際、10日に1度完璧なクリーニングを行うより、毎日の3度の食事の後で普段通りの歯みがきをする方がよほど効果があるのです。
身構えず自然体で無理なくできるケアと、定期的な健診やクリーニングで、いい状態をいっしょにキープしていきましょう!
また、歯周病はなかなか自覚症状が現れないので気付いた時にはかなり進行している場合が多いため、一度検診を受けておくと安心です。もし、舌で押すと歯が動くような感触があったり、歯みがきの時に出血がみられるようでしたら早めにご相談にいらしてください。